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【イベントレポート】YAMAOSM祭 まちのば を開催しました

2024年11月9日(土)・23日(土)にて、「YAMAOSM祭(ヤマオズムサイ)」を開催しました。
本イベントは、佐賀の山に育まれた豊かな土壌、風土、そして食などに直接触れる機会を設けることで、改めて山に意識を向けてもらうことを目指しています。そこで今回は、街なかで山を味わい山を学ぶ「まちのば」と、山の素晴らしさを身体で感じてもらう「やまのば」という異なる2つの「場」を開きました。それぞれの「場」では、ご来場いただいた方々はじめ、県内外の生産者やクリエイターが出会い、山に集うきっかけとなりうる様々な企画を実施しました。こちらのページでは、11月9日(土)佐賀市にて開催した「YAMAOSM祭 まちのば」の様子をお届けします。

山の恵みを感じる祭、開幕!

会場は、佐賀県庁向かいの「ARKS(アルクス)」。大通りに面した会場ながら、豊かな緑に囲まれており、一息つきたくなる心地よい空間です。当日は例年に比べて気温が高く、屋外でも過ごしやすい陽気でした。

「まちのば」は、佐賀の豊かな食を通じて山の恵みを味わい、まちなかで山の素晴らしさを体験できるイベントです。佐賀市大和町にある『カレーのアキンボ』さんは、佐賀の山で収穫した野草や白石のお肉を使った「佐賀の山々と平野のノンスパイスカレー」、唐津のニッキと嬉野のヒノキで生姜を煮出して作った「ニッキとヒノキのジンジャーエール」を販売。これがノンスパイス?と思えるほど繊細で深みのあるカレーと、森の香りが身体にじんわりと染み渡るジンジャエールは、まさに「山の恵み」を贅沢に味わうことができます。
隣り合うブースでは、植物療法士として京都を拠点に活動する村田美沙さんに「バンドルダイ ワークショップ」を実施いただきました。「バンドルダイ」とは、布に植物を巻きつけて蒸し、色や形を転写する植物染めの技法のひとつです。佐賀の山で採れた茜の根や、農家さんに譲っていただいた玉ねぎの皮など10種類程度の素材の中から好きなものを選び、オリジナルの手拭いを作るワークショップを行いました。
山の植物が食材や染料に姿を変えて、さまざまな場面で私たちの生活に関わっていることを実感できます。
佐賀の豊かな自然環境と食

「まちのば」では、県内外の人気飲食店の皆さんにもご出店いただきました。
海苔とお米を生産する農漁業家が営む、佐賀市松原の御結び屋『しろいしもり』。当イベントでは特別に、佐賀のお米の食べ放題と、山で採れた竹でごはんを炊くワークショップを実施いただきました。意外とやったことがない飯盒炊飯(しかも竹)。竹に含まれる水分量によって火加減の調整が必要とのことで、大人も楽しめる内容になっています。県内各所で移動販売をされている『deeer(ディアー)』さんは、猪肉を使った「イノシシバーガー」や「イノシシフランク」を販売。味わい深いソースとジューシーな肉感は、自然と「山の恵みをいただいている」という気持ちにさせてくれます。
多久市に蔵を構える『東鶴酒造』が営む『酒といろいろ』。山々に囲まれた自然豊かな環境で酒づくりを行われています。今回、山で採れた竹を加工したオリジナルぐい呑みの製作にもご協力いただき、「山の香り」を多くの方にお届けすることができました。
また、福岡県久留米市のお惣菜屋さん『咀嚼(そしゃく)』さんは、佐賀のブランド米「さがびより」を使ったYAMAOSM限定のお弁当を販売。ここでしか味わえないお弁当ということもあり大人気となりました。

私と山の小さな「つながり」

会場では、佐賀の山で採れた竹を組み、自分だけのティピーテントを立てるワークショップや、植物標本を作るワークショップも実施しました。「みんなでつくる佐賀のオヤマップ」と題し、会場内に貼り出した大きな佐賀の地図にも、山のおすすめスポットやお気に入りの場所など、予想を上回るたくさんの書き込みがありました。
植物に触れる、実りを味わうというシンプルな体験の中にも、「この葉っぱこんなにふわふわなんだ!」「この植物うちの庭にもあるかも」「そういえばあの山、昔よく行っていた公園があるな…」といった小さな気づきがあります。このような気づきを拾い集めることで感じる小さな「山とのつながり」は、山を大切に思うきっかけになることでしょう。
さて、次の記事では、当イベントに次いで神埼市で開催した「YAMAOSM祭 やまのば」の様子をご紹介します。「まち」に続く「やま」。是非併せてご覧ください。

YAMAOSM祭

まちのば 2024年11月9日(土)11:00〜17:00(最終入場16:30)
@くすかぜ広場・ARKS(佐賀県佐賀市松原1丁目1-1)
やまのば 2024年11月23日(土)11:00〜17:00(最終入場16:30)
@高取山公園(佐賀県神埼市脊振町広滝1472)

執筆者

イベント担当 櫟村 透美

yukimi rakumuraイベント担当 櫟村 透美

毎年元旦には山で初日の出を拝んでいます。トレランに挑戦したい今日この頃。

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